グループの「未来を考える」ための数字を扱う。
未経験から管理会計に挑める、柔軟な環境
開発職志望から予算管理のポストへ大転身
当社に中途入社したのは、2010年のこと。前職は新卒で就いた小さな会社の事務職でしたが、成長性のあるIT業界でキャリアアップしたいと考えて転職を決意しました。JavaとOracleの一般的な資格を取得してから転職活動を開始して、開発エンジニアを募っていた当社の門戸を叩きました。和やかな雰囲気で面接が進む中、最終面接で事業部長から打診されたのは、社内システムの運用・管理のポストでした。事務方の業務だと聞いて多少の戸惑いもありましたが、プロジェクト管理や採算管理のためのシステム開発にも一部携わるチャンスがあるとアドバイスを受け、チャレンジしてみることに決めました。
現在では、当初の業務から転じてSGシステム全体の管理会計を担当しています。当年度の予算編成・予実管理・業績分析を行い、経営層やSGホールディングスへの報告を行う業務で、2013年にはラインチーフ、2017年にはラインマネジャーに昇格し、現在はユニットマネジャーとして同業務に携わっています。当初は世の中にこういったポストがあることさえ知らなかった私ですが、事業部の予算運用検討に監査法人への提案、経理ユニットを巻き込んでの予実管理や経営陣との連携など、グループにとって重要な数字を扱う仕事を任されています。
業務においてもっとも重視しているのは、スケジュールを遵守すること。突発的な予定変更に応じて役員との合意形成を柔軟に行いながら資料を作成するなど、大変な部分も多いですが、その分やりがいも感じています。予実管理においては、各事業部の数字を単純に集約してSGホールディングスに報告していては、経営の実態をうかがい知ることができません。必要に応じて過去の数字を遡って推移を調査したり、各事業部へフィードバックを行って詳細な数字を再度提出してもらったりすることもあります。また、実績と予測が乖離するとSGホールディングスから指摘が入るため、橋渡し役として情報の整理を行うこともあります。
数字を通してグループ全体を見渡せる充実感
最大のやりがいは、会社全体のオフィシャルな業績数値を作り出すポジションであることです。会社の重要な未来を決定するための根拠となるような数字を扱うことになるため、高度なノウハウと責任感が求められますが、それだけに充足感も大きくなります。数字を通じて会社の未来に直接関与できることが、私を含むチームのメンバー全員の大きなモチベーションになっています。
各グループ会社や事業部が予算を達成したときには、同時に私たちも安堵の胸をなでおろすことができます。予算の達成は、もちろん事業部の皆さんの努力の賜物ですが、正しい数字と状況を適宜アナウンスし、ガイドする役割を果たすことで、達成に貢献できたと感じられる瞬間が最高ですね。また、経営陣が掲げる中長期計画の内容を数字に変換し、具体的な戦略を立てることも、この仕事の重要な役割です。
着実に成果を積み上げているSGホールディングスグループですので、その一員として働く面白さは格別です。2020年にはグループの2社をSGシステムに統合するなど、新しい事業領域にも果敢に挑戦していますし、今後もさまざまな協業やM&Aの可能性もあります。常に新しい仕事に取り組むことができ、飽きることがありません。また、人間関係に恵まれていることもSGシステムの大きな魅力です。役員や経営企画室のメンバーは非常に協力的で、関係性も良好。チームワークも素晴らしく、経理のメンバーと細かな数字を相談することも多々あります。加えて、私たちのユニットでは女性社員が多数活躍しており、育児中のメンバーや時短勤務やリモートワークを活用しているメンバーも多く在籍しています。限られた時間で実直に業務に取り組む姿勢を互いに尊重し、支え合う風土が根付いています。
会社の成長を支える管理会計として
この仕事の醍醐味は「自分で考えて提案できる」ということ。自分のアイデアをもとに提案を行い、それが受け入れられるというプロセスが非常に魅力的な環境です。加えて「数字で答えが出る」点も大きな特徴です。明確な結果が得られるので、気持ちよく仕事ができる環境だといえますね。数多あるグループ会社と信頼関係を築くことが得意で、実直に数字を追いかける姿勢がある方であれば、入社後間もない段階から面白みを実感していただけるに違いありません。
一方で、管理会計という仕事は、一般的にあまり知られているものではないかもしれません。「グループの数字を扱うなんて難しそう」「簿記の資格が必要なのでは」と心配に思われるかもしれませんが、実際には経理の専門的な知識を用いる場面が中心ではなく、数値を基にした想像力が求められるフィールドですので、構えることはありません。管理会計とは、言うなれば未来を見据えて新しいことを考える仕事です。社内には管理会計を習得したい従業員に向けた教育コンテンツも揃っていますので、未経験でも安心してスタートできる環境が整っています。
私自身が今後達成したい目標は、経営陣からの「このKPIはどうなっている？」「この数字はどうなっている？」といった問い合わせに先回りして対応できるように準備を進めること。経営判断に必要な数字を瞬時に提供できるよう、システムの整備とデータの見える化を進めていきたいと考えています。経営陣の迅速かつ正確な意思決定を支援していくことで、今後も会社の未来を支える喜びを余すことなく実感したいと思っています。
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